家紋
橘紋の丸に橘(たちばなもん の まるにたちばな)
「橘」紋は、ミカン科の常緑小高木である橘を紋章化したもの。ちなみに「丸に橘」紋は井伊家の家紋で、井伊家は2017年の大河ドラマ『おんな城主直虎』にも登場しています。
片喰紋の丸に剣片喰(かたばみもん の まるにけんかたばみ)
「片喰」紋はカタバミ科の多年草である片喰の葉と実、花を紋章化したもの。「剣片喰」は、関ヶ原の戦いで西軍についた宇喜多秀家(うきたひでいえ)のほか、かつて千円札にも印刷されていた野口英世や田中角栄氏も「剣片喰」紋を使っていたそうです。
藤紋の下がり藤(ふじもん の さがりふじ)
「藤」紋は、マメ科の蔓性植物である藤の葉と花を紋章化したもの。藤原氏の代表紋で、「佐藤」や「伊藤」など姓に「藤」がつく家に多いとされる家紋だそう。なかでも「下がり藤」は、石田光成が使用した家紋のひとつともいわれているそうです。
蔦紋の丸に蔦(つたもん の まるにつた)
「蔦」紋はブドウ科の蔓性落葉植物である蔦の葉を紋章化したもので、江戸時代から急速に増えたとされる家紋。なかでも「丸に蔦」紋は、「東海道中膝栗毛」などの作者として知られる十返舎一九が使用していたそうです。
木瓜紋の丸に木瓜(もっこうもん の まるにもっこう)
「木瓜」紋は、瓜を輪切りにした断面や、鳥の巣である窠(か)を紋章化したもので、「窠(か)」紋とも呼ばれる家紋。この「木瓜」紋で、歴史上有名なのは織田信長の「織田瓜(おだか)」。また、五千円札の樋口一葉や落語家の桂歌丸さんが「丸に木瓜」紋などを使用しているそうですよ。
0コメント