2018 ユーキャン新語・流行語大賞

その年話題となった新語・流行語を決定する年末恒例の『2018 ユーキャン新語・流行語大賞』が3日に発表され、平昌五輪の女子カーリングで銅メダルを獲得した日本女子チームの「そだねー」が年間大賞に決定した。そのほか、トップ10には「eスポーツ」「(大迫)半端ないって」「おっさんずラブ」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」「ボーッと生きてんじゃねえよ!」「#MeToo」が選ばれた。


 年間大賞の「そだねー」は、カーリング日本女子「ロコ・ソラーレ北見」のメンバーが試合中に交わした言葉で、北海道独特のイントネーションで注目を集めた。「氷上のチェス」とも呼ばれ、高度な戦略が必要なカーリング。そのため、どこのストーンをどうショットするかなどを、試合中にチームで会議を行い、その戦術の工程もテレビで中継された。その中で、LS北見の本橋麻里選手、鈴木夕湖選手、吉田夕梨花選手、吉田知那美選手、藤澤五月選手らは「こっちいってみよっか?」「そだねー」など北海道特有のイントネーションによる穏やかな口調で作戦会議を行い、見事に銅メダルを獲得した。 


 【eスポーツ】対戦型ゲームをスポーツ競技としてとらえる名称。簡単に解釈すると、小学生が友だちの家で集まってサッカーゲームをしたり格闘ゲームをしたりするスポーツジャンルのコンピューターゲーム。プレーヤーもリアルな場所に一堂に会し、観客も会場へ足を運びモニターを見ながら応援する。

 【(大迫)半端ないって】2018年FIFAワールドカップロシア大会初戦、コロンビアとの対戦で前半1対1で迎えた後半28分、大迫勇也選手がヘディングシュート、見事な決勝ゴールを決めた。この瞬間、スタジアムそしてテレビの前のファンの間で轟いたのが「大迫半端ないって」。

 【おっさんずラブ】平成最後の2018年、なんとおっさんが主役でしかも、お相手もおっさんという設定の純愛ドラマが地上波で放送され人気を集めた。男性が切り開いた新しい世界、それがちょっとダメで優柔不断なかわいい男子とのオフィスラブ。 

【ご飯論法】裁量労働制に関する国会審議の中で加藤厚生労働大臣が行った、論点をすり替えたのらりくらりとした答弁をさして広まったのがご飯論法。 

【災害級の暑さ】7月23日、埼玉県熊谷市で41・1℃とこれまでの最高、高知県四万十市の41・0℃を超える観測史上最高を記録したほか、東京都青梅市、山梨県甲府市、岐阜県多治見市でも40℃以上となった。 

【スーパーボランティア】赤い作業着に赤い鉢巻がトレードマーク、困難に見舞われている人がいると自前の救助車で駆けつけ支援活動を行う尾畠春夫さん当時78歳、人は彼をスーパーボランティアとよぶ。 

【奈良判定】日本ボクシング連盟の山根明前会長の影響力で審判が奈良県の選手を優遇していた疑惑が明るみに出たのだ。 【ボーっと生きてんじゃねーよ!】番組に登場するやけに頭の大きな不思議な動きをする女の子、チコちゃんは5歳だという。5歳というと「なぜ?」「どうして?」といちいち質問してくるお年頃。そんな子どもにきちんと正しく説明できたことがこれまであっただろうか。このごまかし続けてきた大人の怠慢を正すべく、チコちゃんは5歳児代表として素朴な疑問をぶっつけ、浅い回答でお茶をにごそうとする大人に喝を入れるのだ。スピード重視の昨今、ネットニュースだ、やれSNSだであふれかえり、どんな疑問も「OK Google」と問えば数秒で答えを教えてくれる便利さにどっぷりと浸かって毎日を送っている人、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と一喝してもらわねばなるまい。 


 【#MeToo】アメリカの有力新聞ニューヨーク・タイムズと雑誌ニューヨーカーがハリウッド映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏らのセクハラ疑惑を報道するやいなや、ハリウッドにとどまらず性被害を告発する女性が続々と現れた。これが「#MeToo」運動となって一気に世界に広がった。 以下は、11月7日に発表されたノミネート30語。  

0コメント

  • 1000 / 1000